結論から言うと、お彼岸は夏には来ません。春と秋だけの行事です。
それなのに「お彼岸 いつ 夏」と検索されるのには、ちゃんと理由があります。
実は秋のお彼岸が9月の残暑と重なることがあり、「夏のようだ」と感じる年もあるからです。
また、「お盆」との混同や旧暦の影響で、夏にあると誤解されることもあります。
この記事では、
- お彼岸は本当はいつなのか
- なぜ夏にあると思われがちなのか
- お供えや仏壇の準備はいつやるべきか
をわかりやすく解説します。
お彼岸は夏には来ません!春と秋だけにある仏教行事です
「お彼岸は夏に来るの?」と疑問に思っている方もいるかもしれません。
結論からお伝えすると、お彼岸は夏には来ません。
お彼岸は年に2回、春分の日と秋分の日を中心とした各7日間に行われる仏教の行事です。
つまり、春と秋にしかないのです。
仏教では、この時期に先祖供養を行うことで、極楽浄土に近づけると考えられています。
春分や秋分は「昼と夜の長さが同じになる日」とされ、
このバランスの取れた日を「悟りに近づく日」と見なしているのが由来です。
なぜ“夏のお彼岸”と思うのか?秋彼岸が暑い年もあるから
実際には夏にないのに、なぜ「夏のお彼岸」と検索されるのでしょうか?
その理由のひとつは、秋のお彼岸が9月下旬に行われることです。
特に残暑が厳しい年は、9月下旬でも30℃を超える日があります。
そのため、体感的に「夏のようだ」と感じて、
「夏にお彼岸があるのでは?」と誤解される方もいます。
また、旧暦の感覚が残っている世代や、お盆(盂蘭盆会)との混同も要因です。
お盆は7月または8月に行われる先祖供養の行事なので、
「お彼岸も夏にある」と混同されることがよくあります。
春と秋のお彼岸はいつ?2024年・2025年の具体的な日程一覧
それでは、お彼岸がいつ行われるのかを具体的に見ていきましょう。
【2024年のお彼岸】
- 春彼岸:3月17日(日)~3月23日(土)(中日=3月20日/春分の日)
- 秋彼岸:9月19日(木)~9月25日(水)(中日=9月22日/秋分の日)
【2025年のお彼岸】
- 春彼岸:3月17日(月)~3月23日(日)(中日=3月20日)
- 秋彼岸:9月19日(金)~9月25日(木)(中日=9月22日)
いずれも、中日を中心とした前後3日間を含む7日間が「お彼岸の期間」となります。
この時期にあわせて、お墓参りや仏壇の掃除、供物の準備を行うのが一般的です。
お彼岸の準備はいつ何をする?お供えや仏壇まわりのポイントまとめ
お彼岸では、ご先祖様への感謝を込めた供養を行います。
準備の目安は、お彼岸の入り(初日)までに済ませておくことが理想です。
【主な準備内容】
- 仏壇やお墓の掃除
- 生花・線香・ロウソクの用意
- 季節の供物(春はぼたもち、秋はおはぎ)
- 果物や精進料理などの供え物
- 家族での墓参りや仏前での手合わせ
口コミでは、
「彼岸の入りの前週に仏壇掃除をしておくと、心の準備が整う」
「秋彼岸はまだ暑さが残るため、生花が傷みやすく注意が必要」
といった声が多く見られました。
供物を下げるタイミングは、中日または最終日が目安とされています。
長時間置くと傷みやすいため、食品類は日持ちするものを選び、衛生面にも配慮しましょう。
お彼岸はいつ?夏に来るの?まとめ
お彼岸は春と秋にしかない仏教の行事です。
「夏にも来るのでは?」という疑問は、
残暑の厳しい秋彼岸やお盆との混同によって生まれる誤解といえるでしょう。
正しい時期を理解して、気持ちにゆとりを持って準備することが大切です。
春と秋の年2回、ご先祖様に感謝を込めて手を合わせる時間を大切にしましょう。
最近では、生活スタイルに合わせた「早めのお墓参り」や「自宅での供養」も増えています。
ご自身のペースで、心を込めた供養の時間を過ごしてみてください。