「お彼岸って、どんな日か知ってる?」
春と秋にある“お彼岸”は、ご先祖さまに感謝の気持ちを伝える、日本の大切な習わしです。
難しい言葉も多いけれど、小学生でもちゃんと理解できますよ。
このページでは、子どもたちにも伝えたい「お彼岸の意味」や「何をする日なのか?」をわかりやすくまとめました。
お彼岸ってなに?
お彼岸(ひがん)は、春と秋にある「ご先祖さまにありがとうを伝える日」です。
「彼岸」は、仏教でいう“あの世(天国のような場所)”。
私たちが今生きている世界は「此岸(しがん)」といいます。
春分の日と秋分の日は、太陽が真東からのぼって真西にしずむ特別な日で、「あの世とこの世が一番近くなる」といわれています。
だからこの日に、ご先祖さまに「ありがとう」「元気にしてるよ」と心の中で話しかけると、ちゃんと届くと考えられているんです。
お彼岸には何をするの?
お彼岸には、家族みんなで次のようなことをします。
- お墓まいり
- 仏壇をそうじする
- おはぎをおそなえする
お墓をきれいにしたり、お花やお線香を手向けて、静かに手を合わせます。
仏壇があるお家では、お菓子や果物、ごはんをお供えすることもあります。
「ありがとう」「見まもってくれてありがとう」と思いながら、そっと手を合わせてみましょう。
おはぎには「邪気をはらう」という意味もあり、お彼岸のお供えにぴったりです。
最近では、子どもと一緒に作れるおはぎ作りキットも人気。
お供えにも思い出作りにもなるので、親子でチャレンジしてみるのもおすすめです。

お彼岸とお盆のちがいは?
「お彼岸とお盆ってなにがちがうの?」と思うかもしれません。
ざっくり言うと、お盆は「ご先祖さまが帰ってくる時期」、お彼岸は「こちらから感謝を届ける時期」です。
お彼岸 | お盆 |
---|---|
春と秋にある(3月と9月) | 夏にある(8月ごろ) |
お墓まいり・おそなえ | 迎え火・送り火、盆踊りなど |
こちらから “ありがとう” を届ける | ご先祖さまを “むかえる” |
どちらもご先祖さまに感謝する気持ちは同じです。
子どもでもできる!お彼岸のおすすめ行動
「お彼岸って子どももなにかできるの?」と思ったら、こんなことをしてみましょう。
- お墓まいりで「お花をならべる」「お水をかえる」
- お家の仏壇をきれいにふく
- おばあちゃんといっしょにおはぎを作ってみる
- おじいちゃん・おばあちゃんに「ありがとう」の手紙を書く
がんばってむずかしいことをする必要はありません。
やさしい気持ちを持って、できることをひとつやってみる。
それだけで、立派なご先祖さまへの感謝になります。
おわりに
お彼岸は、むずかしい行事ではありません。
家族といっしょに「ご先祖さま、ありがとう」と伝える日です。
手を合わせたり、お供えしたり、小さなことでも気持ちがこもっていれば、それが一番たいせつ。
今年のお彼岸は、ぜひご家族といっしょに、心のこもった一日をすごしてみてくださいね。